都会の喧騒と暑さから少し離れて、みずみずしい緑に会いに行こう。避暑地軽井沢を旅する

緑の看板が目を引くフランスベーカリー
緑の看板が目を引くフランスベーカリー

 

2011/8/29

Photo&Text by Ku

 

8時ともなれば涼やかな高原の風に誘われてひんやりとした朝霧の中を貸自転車を引いた別荘客がやってくる。緑豊かな避暑地として知られる軽井沢のメインストリート、旧軽井沢銀座通りは朝から多くの別荘客で賑わっている。その中でもとりわけ賑わいを見せるのが、緑の看板が目を引くフランスベーカリーだ。 

 

「昔ながらのものを丁寧に作っていきたいんです。」そう語るのは創価大学卒3代目主人の田村高広さん。軽井沢の看板的老舗ホテルでベーカリーチーフをしていた初代主人の田村寅次郎さんが独立し、フランスベーカリーをこの地に創業して今年で60年。創業以来一貫してかわらないおいしさを提供している。初代主人の寅次郎さんの時代から伝わる「いい腕、いい材料、いい空気」という伝統を守り、軽井沢のおいしい水と空気を生かして、職人が1つひとつ丁寧に手作りしている。軽井沢のベストシーズンである夏には朝から多くの別荘客や観光客が店を訪れ、店先のテラスにはパリパリとおいしそうな音を立てながらパンをほおばる姿が見受けられる。昼過ぎには商品のほとんどが売り切れ状態だ。

創業当時から変わらない製法でつくられるフランスベーカリーのパン
創業当時から変わらない製法でつくられるフランスベーカリーのパン

お店の看板商品であるフランスパンは、1つひとつ丁寧に焼き上げられており、すぐに売切れてしまうほどの人気ぶりだ。かつてジョンレノンが夏に軽井沢に滞在した際に、オノヨーコと共にこのフランスパンを買い求めにきたという。

創業当時から変わらない製法でつくられるフランスベーカリーのパンには昔ながらのファンも多く、初代主人の時代に訪れていた客が子供や孫を連れてやってくるなんてことが度々あるそう。

中には「母の棺おけの中に入れたいんです」とフランスベーカリーのパンを愛していた亡くなった母親のために店を訪れた人もいるというんだから驚きだ。

フランスパンはお店の看板商品
フランスパンはお店の看板商品

また、この店が多くに人に愛される理由として店内の接客を勤める田村信子さんの存在がある。親しみやすく人柄のいい信子さんとの会話を目当てに店にやってくる客も少なくはない。店全体があたたかな家庭のような雰囲気に包まれ、人とのつながりを感じられる場所になっている。社会とのつながりが疎遠になっていると言われる今、こういったお店は貴重なのかもしれない。

 

東京から長野新幹線で1時間半。予定がぽっと空いてしまった休日に、心落ち着かせたいそんなとき、軽井沢を訪れてみてはいかが?

雄大な自然の中でおもいっきり深呼吸したら悩みだって吹き飛んでしまうはず

今回紹介したフランスベーカリーには、3代目田村高広さんをはじめとして創大卒業生が数名いらっしゃいます。「今自分がやっていることを信じて新たなことにチャレンジしてください」とのあたたかいメッセージを創大生にいただきました!

インタビューに協力してくださったフランスベーカリーの皆様ありがとうございました。

 

*フランスベーカリー

TEL:0267(42)2155

Address:長野県北佐久郡軽井沢町旧道618